伝統工芸品として親しまれている「手まり」には,さまざまな模様のものがあります。そのなかには,多面体をもとにつくられたと考えられるものも
あります。
たとえば,アの手まりの模様は,正六面体をもとにつくられたと考えることができます。
なぜなら,イで,線で囲んだ部分の模様を正方形とみると,アの手まりはこれと同じ正方形を
6個組み合わせたものとみることができるからです。
ウの手まりの模様は,どうでしょうか。模様の見方によって,どのような多面体をもとにして
つくられたか,いろいろと考えることができます。
ウの手まりの模様を,エやオのようにみると,エは正十二面体,オは正二十面体をもとにしたものと考えることができます。
このように,模様の一部をある図形とみると,もとにした多面体が見えてくることがあります。
みなさんも,身のまわりにあるさまざまな模様を観察してみましょう。