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手まり模様の秘密

伝統文化 図形 歴史
手まり

 伝統工芸品として親しまれている「手まり」には,さまざまな模様のものがあります。そのなかには,多面体をもとにつくられたと考えられるものも
あります。

 たとえば,の手まりの模様は,正六面体をもとにつくられたと考えることができます。
なぜなら,で,線で囲んだ部分の模様を正方形とみると,の手まりはこれと同じ正方形を
6個組み合わせたものとみることができるからです。

手毬ア
手毬イ

 の手まりの模様は,どうでしょうか。模様の見方によって,どのような多面体をもとにして
つくられたか,いろいろと考えることができます。

 の手まりの模様を,のようにみると,は正十二面体,は正二十面体をもとにしたものと考えることができます。

手毬ウ
手毬エ
手毬オ

 このように,模様の一部をある図形とみると,もとにした多面体が見えてくることがあります。
みなさんも,身のまわりにあるさまざまな模様を観察してみましょう。

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