点の位置を座標平面を使って表す方法は,フランスの数学者であり,哲学者でもあったデカルト(1596~1650)によって考えられました。
この方法は,当時重要であった航海術の発達とともに生まれたといわれています。
座標の考えは,私たちの身のまわりでも,多く利用されています。
京都市などの,碁盤の目状に道路が敷かれた都市では,東西方向と南北方向の2つの道路の名前を組み合わせて位置を表すことがあります。
将棋盤は,縦の列(筋)に数字,横の列(段)に漢数字がふられています。駒の位置は,筋の数字と段の数字を組み合わせて表します。たとえば,□で囲まれた駒の位置は,「5六歩」と表します。「歩」は駒の名前で,「5六歩」で「5六の位置にある歩」という意味です。
新幹線などの座席は,数とアルファベットを組み合わせて「6B」,「12D」のように表します。