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イオウの利用
第3問です。
イオウを利用している品物はどれでしょうか?
写真の左から,
- (ア)輪ゴム
- (イ)万年筆
- (ウ)マッチ
です。
正解は,全部です。
(ア)の輪ゴムは,生ゴムにイオウを混ぜて加熱し,弾力性(伸び縮みする性質)を持たせたものです。
(イ)の万年筆を使う人は,近頃ではめずらしくなりました。安価なものはプラスチックですが,年代モノや高級品は,輪ゴムと同じ原料で,混ぜるイオウの量を多くしたエボナイトでできています。
(ウ)のマッチも,最近は「チャッカマン」に替わり,年代モノになりました。マッチを擦ったとき,独特な鼻をつく「ツーン」という臭いが,イオウの燃えたものです。
しかし,近頃のマッチは「ツーン」としなくなりました。マッチの箱のラベルを見ると「脱硫」と表示され,硫黄(イオウ)は入っていません。
問題の写真のマッチ,万年筆は年代モノです。しかし,現在では,第3問は(ア)の輪ゴムだけが正解となります。
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