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土地のつくりと変化/地層アイコン

姶良Tn火山灰層(あつぎこどもの森公園)

姶良Tn火山灰層(あつぎこどもの森公園)

茶色の地層の間に、細かい粒子でできた黄白色〜白色の地層が挟まっている。これは、関東ローム層中に挟まる姶良(あいら)Tn火山灰層である。姶良Tn火山灰(AT)は、南九州の姶良カルデラ(鹿児島湾の北部)から約3万年前に噴出した大規模火砕流噴火にともなって、遠方に飛散した降下火山灰である。この火山灰をもたらした噴火の火砕流堆積物は、噴出源の鹿児島県付近では厚さが100 m以上にも達する。“Tn”とは、この火山灰層が認定された地である「丹沢」の地名に由来する。
【協力:神奈川県立生命の星・地球博物館】

姶良Tn火山灰の分布は、東北地域の青森県まで達しています。姶良Tn火山灰をはじめとして、特に約1,000km以上も離れた地域まで広がって分布する火山灰は、広域火山灰と呼ばれ、遠く離れた場所にある地層同士を対比するのに使われています。