vol.23 - No.02 (2021年4月15日)

1年のスタートが1月なのを、何の疑問も持っていませんでした。また年度のスタートというのがあって、それが4月なのも今までは何の疑問も持たずに受け入れてきました。しかし今、葉を落としていた木々が新しい葉をつけるようになり、それに合わせるように生き物が子育てを始めたり、羽化して成虫となって活動的になったりするようす見ていると、4月は新しい活動をスタートさせるには、気分的にも気候的にも日本ではぴったりだなと思うようになりました。3月始まりでは、ウメの花は見事ですが、まだ厳しい寒さの日も多くあります。また5月だと、厳しい暑さの夏までの期間が短すぎます。日本の気候とそれに合わせるように作られた季節の行事の中で、4月にスタートする新年度は改めていいなと思います。加えて、4月スタートなら、慣れない新生活を始めた人たちにとっては、1カ月もしないうちに大型連休がやってきてホット一息つけるという良さもあります。この時期私は、新しい生活を始める人たちが希望をもってよいスタートが切れることを願いつつ、子どもたちのために何ができるかを考え直します。

さて今回は、4月から5月にかけて孵化して育ち始める昆虫の中から、ハラビロカマキリが孵化するようすを紹介します。