vol.22 - No.22 (2021年2月15日)

鳥の撮影を目的とした旅行をしてから、ちょうど1年が経ちました。そのときの目的地は、たくさんのツルが越冬のために集まる鹿児島県の出水。2018年に続き2回目の訪問でした。1回目が、3月ということもあってナベヅルばかりだったので再挑戦したのです。それから11月の下旬までは、電車に乗ることさえせず、車で数回出かけた以外はほとんど家で過ごしてきました。その間ニュースや情報番組など見ながら、感染しないようにしっかり対策をすれば旅行もできるのではないかといろいろ考えていたのですが、考えているだけでは何も前に進みません。そこで、意を決して行くことにしたのが宮古島でした。私が行った11月のときは、空港までの電車や空港内では人との距離が十分とれる状態でした。飛行機内も隣が空席か通路または窓でした。現地では40人近く乗れる大型バスにツアー客11人。添乗員・ガイド・運転手を入れても14人。席もずっと同じで密になることはありませんでした。加えて小さな島なので、バスの中に長時間いることありませんでした。3日間の行程でしたが、2日目は丸1日自由行動。私はレンタカーで移動したので、人に会うこともほとんどなく島を1周することができました。人と近づく場所では検温と手の消毒が頻繁に行われ、これなら感染せずに済むと思いながら帰宅の途につきました。しかし、その宮古島が、1月下旬から感染拡大で大変なことになってしまいました。あれほど感染対策に気を使っていた宮古島の観光にかかわる人たちのことを思うと、気の毒な気持ちでいっぱいになります。

さて今回は田で過ごす鳥の2回目です。鹿児島県出水の水田に集まる鳥を中心に紹介をします。