vol.22 - No.17 (2020年12月1日)

最近、水の中に入れても平気なコンパクトデジカメを新機種に買い替えました。今まで使っていた旧機種よりぐんと性能が向上し、操作の仕方もだいぶ変更されているので、まずは説明書をじっくり読むことにしました。読み進める中で、今まで使ったことのない深度合成という機能があることが分かりました。深度合成というのは、普通に撮影するよりも多くの位置でピントの合った写真ができあがるというものです。ある位置から少しずつピントをずらして8枚の写真を連写し、それを1枚の写真として合成するのです。このカメラでも深度合成ができるんだと思いながら、今まで撮影して気に入らなかったいくつかの写真が思い浮かびました。その1つがオオシオカラトンボの顔の写真で、目・口・触覚などの顔のつくりを学ぶための教材として撮ったものです。すべての部分にピントが合っていることが望ましいのですが、そうなっていない写真であることが気に入らないというわけです。早速、深度合成写真を撮ってみようと思ったのですが、今の時期、オオシオカラトンボやシオカラトンボはもういません。そこで、まだいたアキアカネを捕まえてきました。捕まえたアキアカネはメスだったので、撮影する前に、シャーレ(ペトリ皿)に水を入れ、試しにお尻を水にちょんちょんとつけてみました。するとどうでしょう。何と卵を産んだのです。期待など全くしていなかったので驚きです。と同時に、孵化したらまたシオカラトンボのときのように、ブラインシュリンプを孵化させて与えなければなりません。今は気温か低くなっているので孵化させるにはさらに手間がかかります。新しい撮影ができるといううれしさの反面、また大変な思いが続くのかと複雑な気持ちになってしまいました。

さて今回は、ハナゾノツクバネウツギを紹介します。とても長い期間花を咲かせ、12月が近づいてもまだ花をつけています。