vol.22 - No.16 (2020年11月15日)

私の飼っているセイヨウミツバチは、今年もスズメバチ(オオスズメバチ)に何度も襲われました。猛暑だった夏に働きバチの数はぐんと減ってしまいました。そのハチの数が回復しないまま、今度はスズメバチによってさらに減らされてしまったのです。10月下旬には、いくつもの放送局でスズメバチのことを取り上げ、その恐ろしさを伝えていましたが、セイヨウミツバチが大きな被害を受けていることには触れていませんでした。いつもなら、スズメバチによる襲撃が本格化するのは9月の上旬、台風が通過した後からです。しかし、今年は8月の中旬からミツバチの巣箱前にスズメバチがやってくるようになりました。そしてなんと、11月に入ってもいまだにその襲撃は終わらないのです。スズメバチの襲撃を阻止するために1日に何度も巣箱を見回りしなければなりません。ミツバチを守るために費やす時間は相当なものです。こんな思いをしてまでミツバチを飼い続けるのはどうなのだろうかと考えてしまうほどです。スズメバチ捕獲器や捕獲用粘着板、スズメバチトラップなども用意しているのですが、どれもこれで安心という決定的なものではありません。確実にミツバチを守る道具やスズメバチを追い払う薬が開発されないものかと思いながら、少しでも早く襲撃が終わることを願っています。

さて今回から3回に分けてコミスジというチョウを紹介します。公園などでよく見かけるのですが、地味な色のためか注目されることの少ないチョウです。第1回目は、卵から3齢幼虫になるまでのようすです。