vol.22 - No.08 (2020年7月15日)

今年も、数十年に一度の大雨や今まで経験したことのない豪雨といった表現が天気予報やニュースなどで使われています。昔から大雨による洪水やがけ崩れなどの災害と戦ってきた日本の人々が、やっと安心して暮らせるようになったと思えたのも束の間。恵みの雨はまたしても大災害と背中合わせのものとなってしまいました。科学の進歩や技術の発達により雨による災害に打ち勝てるようになったかのように思えたのですが、そうした人の行いがさらなる災害を引き起こす引き金を作ってしまったのではないでしょうか。

我が家は高台にあり、大きな川からはかなり離れています。そのため、梅雨の時にたくさんの雨が降っても庭の植物たちの恵みの雨でしかありません。今年もこの時期の雨で、アサガオ・トケイソウ・ゴウヤ・ルコウソウといった植物がぐんと成長し、緑のカーテンはほぼ完成しています。災害のようすをニュースなどで見ると、大変なことが起こっているということがよく伝わってきます。しかし、今ほとんど家の敷地内で過ごしている私には、画面上の映像からだけではなかなか実感がわいてきません。他人ごとではないはずのいろいろな出来事から、自分が遠ざかっているように感じ始めています。

さて今回は、6月前後にたくさん見かけるようになるマルカメムシが育つようすです。来月と2回に分けて紹介します。まずは小さな幼虫が生まれて育ち始めるようすです。