vol.21 - No.12 (2019年9月15日)

9月に入ると、キイロスズメバチやオオスズメバチがミツバチを襲ってくるという話を以前書きました。しかし今年は、1ヶ月ほど早い8月の上旬からキイロスズメバチがミツバチの巣箱の周りにやってくるようになりました。そこで、いつもより2週間ほど早く準備を始めました。スズメバチを捕える罠や捕獲用の粘着シートを用意したり、見回る回数を増やしたりと、8月のうちから対策をスタートしたのです。スズメバチが襲ってくる時期が早まった原因は、はっきりとはわかりません。ひとつ考えられるのは餌不足です。餌不足といっても2つの理由が考えられます。6月〜7月がすずしかったため、子育てがしやすくて蜂(家族)が増えすぎたのかもしれません。あるいは、8月に急に猛暑となったことで、餌となる虫が少なくなったからかもしれません。いろいろと考えてみるのですが、これだとは言い切れません。自然を相手にしていると、分からないことがいっぱいです。いずれにしろ、スズメバチが私の飼育するミツバチを襲いにくることは確かです。ミツバチを飼育するものにとっては、何かと心配の多い9月です。

さて今回から2回に分けて、キボシアシナガバチが子育てするようすを紹介します。キボシアシナガバチもスズメバチと同じようにチョウやガの幼虫などをつかまえて子供たちを育てます。1回目は卵が終齢幼虫になるまでのようすです。