vol.19 - No.01 (2017年4月1日)

ようやく薄い茶色だった芝生に少しずつ緑が戻りはじめました。しかし、我が家の芝はここ数年徐々に元気を失っています。今年は緑にならない部分があちこちにできそうな状態で心配しています。そんな芝とは対照的に、あちこちに緑の葉をつける植物たちが育っています。カタバミ・イモカタバミ・オランダミミナグサ・チドメグサ・ツメクサ・オオバコ・ウラジロチチコグサ・カラスノエンドウといった雑草です。他にも、ハコベ・ホトケノザ・タンポポ・ハナニラ・スズメノカタビラなどは冬のうちから花を咲かせて育っています。私たち人間が生活しやすい気温は20度前後といわれます。しかし、地球上に生きる生き物は種々さまざまです。寒さに対しては自分の体が凍ってしまわなければ、暑さに対しては体温をこえなければ、そうした範囲の中で、それぞれ自分が生活するのに適した気温を見出して生活しています。たとえば、ハクチョウたちの生活適温は、私たちの生活適温からかけ離れています。5度前後でしょうか、それでおかしくはないのだということがすんなり理解できることが、自然と向き合うためには必要なのかもしれません。芝生の間で元気に育つ植物たちを見ながら、そんなことを考えていました。

さて今回は、冬でも元気に生活している植物の中からスズメノカタビラを紹介します。土のあるところなら、いたるところで見かける雑草です。