vol.18 - No.21 (2017年2月1日)

一年で一番寒い時となりました。晴れた日にはできるだけ建物の外に出ようと努めているのですが、机上で行う映像データの整理や原稿書きを優先して部屋に閉じこもってしまいがちです。こんな寒い時には野山や公園に行っても、出会える生き物は少ないだろうなどと都合のいいように考え、暖かい部屋にいることが多くなってしまいます。しかし、外に出て注意深く観察すると、寒い中でも精いっぱい生きる生き物たちや、冬ならではの自然に出会えます。春に花をさかせる草花の小さな芽や、ロゼット型で寒さに耐える草花など。寒さの峠の頂上を超える日が待ち遠しいと思うのは、自然界の生き物も同じです。そうした植物たちは、日の長さがのびるのに合わせて背丈をのばし始めています。私も、春の訪れが近づいたことを感じながら、できるだけ外に目を向けようとと毎日を過ごしています。自然相手の撮影をするには、寒さに負けてはいられません。

さて今回は、ワタの紹介の2回目です。育ち始めた芽が大きな株にまで育ち、花を咲かせて結実するまでのようすです。