vol.15 - No.17 (2013年12月1日)

11月は、前半から真冬並みの気温の日が数日ありました。みなさんの学校では、学級園や花だんの冬支度は終わりましたでしょうか。野山は自然に任せて放置すると変遷を繰り返します。野原はずっと野原であり続けることはできません。また山の木々も種類を変えていきます。里山といわれる環境は、人が手を入れなければ同じ姿を長くとどめることはできません。学校の学級園にも同じようなことがいえます。雑草の生える自然のようすを観察させたいからと放置してしまっては、子どもたちに学ばせたい命のサイクルの学習は続けられません。秋の終わりには、春に観察する植物たちのための手入れが必要です。おそくとも10月が終わるまでに、観察に必要な数種類の植物だけ残し、不要な植物すべてを埋めて土にかえすことが必要です。そうした手入れをした後に晴れた日が1週間も続くと、土だけとなったように思われる学級園のいたるところに、小さな芽生えを発見することができます。冷たい冬を必死で生きていくこれらの植物を見ることで、植物の命のつながりや生きる姿を知ることができます。

さて今回は、11月頃はまだ小さいのですが、美しい赤い実をつけるヒヨドリジョウゴを紹介します。