vol.14 - No.06 (2012年6月15日)

雨の多い季節に入り、川の周りはいつも以上に湿り気の多いところとなりました。6月の雨というとアジサイにカタツムリといった光景が思い浮かびますが、6月はホタルの季節ともいえます。ちょうどこの時期の雨の日に、ホタルの幼虫は上陸して土の中にもぐり、蛹になります。私の家で飼っているホタルの幼虫も、5月の中旬を過ぎるころから水中生活を終えて蛹になるものが出始め、無事成虫になりました。

ホタルはきれいな水の流れる小川のような環境でなければ育てることはできないと思い込んでいたので、これまで飼育したことがありませんでした。ところが、ひょんなことから卵を手に入れてしまい、不安を抱えながらも飼育に挑戦してみることにしました。昨年の夏には水温上昇に備えて冷却装置を製作。ですが結局装置は使わず、常温でも夏を乗り切ることができました。冬場には餌不足が心配されましたが、何とかカワニナを手に入れることができました。そして、ようやく成虫がお尻を光らせて飛ぶようすが見られるようになりました。

そこで、今回から数回に分けてゲンジボタルが育つようすを紹介します。