vol.11 - No.18 (2009年12月15日)

2009年も残すところあと2週間ほど、21世紀の最初の10年間が終わろうとしています。人間の世界も、人間の影響を大きく受ける自然界も、さまざまな出来事で激変することが危惧されている21世紀。地球は私たち人間のわがままにどれだけ耐え続けることができるのでしょうか。二酸化炭素の削減のために、エコ生活のすすめなど様々な対策が叫ばれていますが、減らすことができたというニュースを聞くことはめったにありません。まだまだ意識の低い人が私の周囲にもたくさんいます。夏に冷房を24度に設定したり、冬には暖房を28度に設定したりと、見ていて腹が立つようなことが平気で行われています。せめて学校では、知識と学力ばかりでなく、知恵と心(特にがまんする心)を育てなければならないと、今更のように思います。

さて今回紹介するのは、オオミズアオです。大きなアゲハチョウほどもある大きな「ガ」で、青白くて輝くような美しい色をしています。その美しさには、どこか薄気味悪さを感じさせられます。そうした気持ちの裏側で、実はこうした生き物たちの方も人間のことを薄気味悪い存在と思っているのではないか、などと思いながら選びました。