vol.10 - No.17 (2008年12月1日)

紅葉の季節が終わりを迎え、山はだが見えるさびしい山の光景が広がり始めました。そんな山の景色の中に、はっとする赤やオレンジの色を発見することがあります。ガマズミ・ウメモドキ・イイギリといった木の実が、精一杯山を彩る光景です。葉を落とした木々の間で、鮮やかな秋の恵みをついばむ鳥たち。その姿に心引かれ、探鳥や撮影を目的とする人々もたくさん集まります。秋の実りが、冬を迎える地域の生き物たちにとって不足ないものであるようにと、このような時を迎えるたびに思います。人間たちも、多くの社会問題を抱えてはいますが、自分たちのことばかりでなく、地球で生きる全ての生き物について考えることが望まれます。

さて今回は、木の実が目立つときでもありますので、今野山などで実をつけている植物の中からナンテンを紹介します。