vol.8 - No.11 (2006年9月1日)

昔は、米がとれないような山間の荒れた地でヒエやアワが栽培され、その土地の人たちの食料となっていました。ところが最近では、ヒエは知っていても小鳥の餌だと思っている人が多く、人が食べていたということを知っている人はだいぶ少なくなってしまいました。そんなヒエですが、異常気象が多発し砂漠化する土地が増える近年では、干ばつに対する強さから人々を救う作物になるかもしれません。人が食べていた植物であることは、多くの人の記憶の中にとどめておいてほしいと思います。

今回は、実がたくさんつき、穂がたわわになるころを迎えたヒエが育つようすを紹介します。我が家の庭で栽培していたヒエの実は、もうみんなスズメが食べてしまいました。