vol.6 - No.20 (2005年1月15日)

あっという間に2週間が過ぎ、一年で最も寒さの厳しい時季となりました。植物は種で、昆虫は卵や蛹で、この寒さをじっと耐えている生きものがたくさんいます。この時期に自然の淘汰の洗礼を受け、強い命だけが次の世代を担っていきます。高い知能を持ち、自分たちの身の回りを都合のいいように変えてきた人間ですら、こうした自然の仕組みから逃れることはできません。本当に幸せな「人としての生活」が“心”によりもたらされることを、すべての人が受け入れなくては、人類はさらなる泥沼にはまりこんでいくのではないでしょうか。今年一年が穏やかであることを願わずにはいられません。

今回は、寒さが厳しく多くの動植物が成長を止める時期ですので、季節にこだわらずに動物を選ぶことにしました。以前にも紹介していますが、理科の教科書で一番多くのページを割いて学習するモンシロチョウを、三回に分けて詳しく紹介します。第一回目は、産卵から孵化までです。