女王バチ
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女王バチ

四季の教材 - No.10 (1996年8月15日)

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1つの巣箱で生活する働きバチ・女王バチ・雄バチ、これらのひとまとりを1群と呼びます。その1群が3万匹にも、ときにはつなぎの巣箱を1段上にのせて巣脾を20枚にし、5万匹以上になったとしても、女王は1匹です。2匹になると1匹が、数千匹かの働きバチをつれて巣を出ていってしまいます。これを分峰と呼びます。1匹の女王バチが、数万匹もの働きバチの母親ということになりまから、短いときで35日、長いときで180日ほど生きる働きバチを産み続けるために、多いときには1日に3000個ほどの卵を産むことになります。その力の偉大さは、昔から人々の注目を集めるところでした。そして、その力の秘密がロイヤルゼリーにあることは、ミツバチに興味のない人でも知るほどです。また、もう一つ驚かされることがあります。それは、1年間働きバチを産み続けるために、たった1回しか交尾をしないということです。