ジャガイモのでんぷん


ジャガイモのでんぷん

四季の教材 - No.05 (1996年6月1日)

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でんぷんを取り出す作業は、最初は気持ち悪がっていた子供たちも、水を加えてかき混ぜ、下に白い沈殿ができるころから、楽しい期待に変わっていきます。あの茶色くどろどろとした液体から、真っ白な沈殿物ができるのをまのあたりに見て、今までの気持ち悪いと思った気持ちがふき飛んでしまいます。何度か水を加えて上澄み液をすて、沈殿物がきれいになってくると、そのミクロホワイトの美しさに感動さえ覚える子供もいるでしょう。

でんぷんを顕微鏡で見ると、丸い卵形の粒がたくさん見えます。肉眼で見たときの白さはありません。この白い粉がでんぷんかどうか見分けるのに、ヨウ素液が用いられます。真っ白だったでんぷんの粉が、黒紫色に変わるのは、何とも対称的な色の変化です。画像は、右側がヨウ素反応によって黒紫色に変化したものです。