レンゲソウ
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レンゲソウ

四季の教材 - No.02 (1996年4月15日)

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別名ゲンゲとよばれ、牛や馬の飼料にしたり田の肥料にしたりするために、昔はたくさん見ることができました。しかし、身近なところに水田がなくなってからは、都会ではめったにみることができない花となってしまいました。日本人が好むレンゲ蜂蜜がとれるこの草が、春先の水田を一面ピンクに染めて咲くさまを、今はなつかしく思い浮かべることしかできないことと、このような美しい光景を思い浮かべることもできない子どもたちのことを思うと、豊かさとは何なのかを考えさせられてしまいます。

普通イネの刈り入れが終わった後に種をまき、田植え前に花が咲き終わるので、水田の有効利用にはもってこいの植物でした。レンゲとは蓮華のことで、花の咲いた形が、ハスの花に似ているところからその名がつきました。