ハルジオン


ハルジオン

四季の教材 - No.02 (1996年4月15日)

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ヒメジョオンという花によく似ていて区別しにくく、ついどっちかなと迷ってしまう花です。それだけに、子どもたちに、「これはね」と話してあげると、「先生すごいね」と、子どもたちの見る目も変わります。加えて、子どもたちの植物に対する興味を高めることにもつながるでしょうどちらかというと春らしさを感じるのはハルジオンですので、まず手始めの一枚はハルジオンです。

ハルジオンとヒメジョオンとは、花・茎・葉の3つのポイントで区別することができます。一番はっきりするのは茎でしょう。花を摘んで茎を下からのぞき込み、茎の中央が空洞になっていれば、それはハルジオンです。次は、葉のつき方です。葉の付け根が茎を抱くようにしてついていれば、これもハルジオンです。この2つを覚えておけば、まず大丈夫でしょう。しかし、心配ならばもう1つ。今度は花で見分ける方法です。しかしこれは、判断に困るときがあるかも知れません。子どもがどこからか花を摘んできて、少ししおれた花を見せられ、「先生、これはハルジオンとヒメジョオンのどちらですか。」といわれたら、困ってしまいます。それは、花やつぼみが上を向いて咲いているのがヒメジョオン、つぼみが茎のところで曲がり、下を向いているのがハルジオンだからです。花やつぼみが全部下を向いて、しおれかけているものを見せられると、「はて・・」ということになってしまいます。