世界天文年20092009.2.25
望遠鏡には,必ずレンズと呼ばれる丸いガラスが使われています。17世紀のレンズは,平らなガラスを砂で削ってへこませた凹レンズで,主にメガネに使われていました。近視用のメガネは凹レンズ,老眼用のメガネは凸レンズでした。
オランダに住んでいたドイツ人のメガネ屋さんが,このメガネ用のレンズを組み合わせて使うと,遠くのものが大きく見えることに気がつきました。これが望遠鏡のはじまりです。
この望遠鏡は,ヨーロッパ中に広がりました。イタリアで天文学,物理学の研究をしていたガリレオ・ガリレイもこの望遠鏡を知りました。
ガリレオは,口径 4 cm の凸レンズを凹レンズを組み合わせて自分で望遠鏡を作りました。そして,初めて望遠鏡を夜空に向けてみたのです。