3月下旬の夕方ごろ、天頂近くにいるのがかに座です。かに座は、しし座とふたご座の間に位置しており、春の星座として、
東の空から一番に昇ります。
このかに座で有名なのは、何といってもこうらの部分のプレセペ星団です。肉眼でもぼんやりと観察することができます。プレセペとは、馬のえさを入れる「飼い葉おけ」という意味です。
中国ではプレセペを「ししき」と呼び、かに座全体を「鬼宿」として、縁起の悪い星座としていました。プレセペのぼんやりした光が鬼火のように見えることが原因のようです。この「ししき」が星の集まりだと最初に発見したのは、ガリレオ・ガリレイです。