かんむり座はうしかい座のとなりにある小さな星座です。
ギリシャ神話では酒の神ディオニソスがクレタの王女アリアドネに贈った宝冠だそうです。
いちばん明るいα星は2等星ですが、その純白の輝きから「ゲンマ」(王冠の真珠)という名前が付けられています。
日本でも古来から親しまれ、「太鼓星」「車星」「馬のわらじ」や、丸い形を昔のかまど(へっつい)に例えた「へっつい星」「鬼のお盆」「鬼のおかま」「地獄の釜」「長者のかま」などと呼ばれていました。
また、オーストラリア原住民のアボリジニは、この半円形を投げて鳥をとるブーメランとしてその名で呼びました。