あおぼし2006.3
三つ星の直線を東南へ延ばすと、おおいぬ座のシリウスにとどきます。青色の星で各地で「あおぼし(青星)」の和名が残っています。
輪島では、夜明け前にこの星が出る頃はよく強風になるので「かぜぼし(風星)」と言われていたようです。
一方、播磨地方ではシリウスが見え出す秋から沈む春先にかけてイカが取れるので、「いかびきぼし(烏賊引き星)」と呼んでいたそうです。
また、おおいぬ座のしっぽにあたる部分は、「さんかくぼし(三角星)」や鞍をかける台に似ているので「くらかけぼし(鞍掛星)」などの和名があります。
こいぬ座のプロキオンもシリウスと対になった和名があり、「ちいさいおおぼし(小さい大星)」(シリウスはおおぼし)「きたのいろしろ(北の色白)」(シリウスはみなみのいろしろ)などがあります。