たのしい理科 りかたまのトップへ戻る

先生の休みじかんタイトル
第3回 きびしい環境にたえる海岸の植物たち もくじ
前 練馬区立豊玉小学校長 上薗 明
 

 夏です。海の季節がやってきました。ギラギラと照(て)りつける太陽で,砂浜や海岸の岩の上は焼(や)けつくように熱せられ,素足(すあし)では歩けないくらいです。
 でも,よーく見てみると,かわいた砂の上や岩の上にまで生えている植物があります。
 「よく枯れないで生きてるなぁ。」と思いますよね?
 じつは,これらの海岸に生える植物たちは,きびしい環境にたえるための色々なしくみをそなえているのです。

● 植物にとって,海岸はきびしい環境

  1. 海から吹く風が強く折(お)れたり,飛(と)んできた砂にうまってしまったりします。
  2. 太陽が照(て)りつけ,とても熱くなります。
  3. 砂地が多く,育つための養分(ようぶん)がほとんどありません。
  4. 砂や石が多いので,水分を長く保てず,すぐにかわいてしまいます。
  5. 海水をかぶりやすく,塩分が強いところに生えています。

● 中でも一番きびしいのが・・・

 海岸で,植物が生きていくのに一番大変なのが,かくじつに「水」を手に入れることなのです。

● 水を手に入れるための特ちょう

 まわりからそっと,根のまわりをほって根を取り出してみると,ひげのようにグジャグジャに広がった根,ながーくのびた根,土の中でのびる茎など,どれも少ない水を確保(かくほ)するのに都合よくなっています。

● 確保した水をにがさないための特ちょう

 海岸に生えている植物の葉は,厚(あつ)かったり,ツヤツヤしていたり,細かい毛が生えていたり,白い粉(こな)がついたような表面だったりします。
  これらはみんな,体内に取り入れた大切な水をにがさないようにするしくみです。


岩の上をはうテリハノイバラ

岩の上をはうテリハノイバラ

 

 

砂にうもれたハマニガナ

砂にうもれたハマニガナ

 

 砂浜や海岸の岩の上に生える植物の知恵(ちえ)がわかってもらえたでしょうか。
 みなさんもこの夏,海に行ったら,葉にさわったり,根をほったりして自分の目で見てみましょう。ほかにも植物たちの知恵が発見できるかもしれませんよ。夏休みの自由けんきゅうにもなりますね。
りかたまのトップへ戻る