今回は,前回に続いての比例コンパス,そして曲尺の不思議な目盛りに着目したら,これまで知らなかった利用法が次々とわかってきました。
マスター,久しぶりに固い頭が少しほぐれて再生したような気がしています。
PLANES目盛りによる面積の分割の解:
正方形の1辺の長さを $a$ とすると,その面積は $a^2$,半分の面積は $\frac{a^2}{2}$ となります。
よって,半分の面積の正方形の1辺の長さは $\sqrt{\frac{a^2}{2}} = \frac{1}{\sqrt2} \, a$ となるのです。
SOLIDS目盛りによる体積の分割:
①遊標をSOLIDSの目盛りの2に合わせる。
②長剣を正方形の1辺 $a$ の長さに広げる。
③短剣の幅 $c$ を1辺とした立方体を描く。
角目について:
丸太からとれる角柱の1辺の長さがわかる曲尺ですが,これが何と平安時代から用いられていたらしいのです(木製か金属製かは不明)。
つまり,$\sqrt{2}$ の値らしきものを経験から得ていたのかもしれませんね。
(c) by マスター(後藤富治)