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43 会目

第43会目 蓄電器を利用して…

さて,

この模型飛行機を蓄電器で飛ばすには,何を重視すべきでしょうか?

【予想】

  • (ア)全体の重さ
  • (イ)蓄電器のパワー
  • (ウ)モーターのパワー
  • (エ)充電器のパワー

みなさんなら,どれを重視しますか?
ここで,コーヒーブレイクしてじっくりと考えてみてください。


マスターは,まず第一に(ア)全体の重さを重視しました。


ゴム動力飛行機は,全体で 15.5 g。そのうちゴムが 1.9 g でしたので,代わりのモーターと蓄電器を 1.9 g 以内に収められないか,と考えました。

まずモーターは,模型用の一番小さいマブチのRE-130だな。

しかし,重さを量ると…なんと 18 g もありました。これはボツです。

そうだ! この前ケータイから取り出した振動モーターなら!

モーターの回転軸を曲げないように,慎重に錘(おもり)を取り外すと… 0.95 g。この軽さならいけそうです。

できるだけ小さいモーター探し

RE-130 と 振動モーター

振動モーターにプロペラを取り付ける

早速,この振動モーターに模型飛行機用のプロペラを接着剤で取り付け,リード線をつけました。

振動モーターにプロペラを取り付ける

次に,2.3 V - 4.7 F の蓄電器(p.1写真の①)にグリップ式手動発電機で200回ほど必死に充電。





その蓄電器をモーターにつなぐと…


勢いのないプロペラ

すーっとプロペラは回転しました。

が,いかにも勢いがありません。

これではダメだな。もっと回転をつけないと…




ということで,(イ)蓄電器のパワーを上げるため,2.5 V - 10 F(p.1写真の②)に替えてみました。

再度,手動式発電機で充電して…

これでさっきの2倍の電気の量がたまったぞー

さあ,今度はどうでしょう。


少し勢いの出たプロペラ

前の蓄電器①よりもプロペラは勢いよく回りましたが…

うーん。これもいまいち。
この程度の回転の勢いではとても飛べないな


それにしても,

ゴム動力の勢いはなかなかのものだったのだなー

と,改めてゴム動力飛行機の素晴らしさに脱帽のマスターでした。

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