2007.8.30
先日,とあるおみやげ屋さんで断面が五角形のお箸を見つけました。
珍しいなと思い,後日いろいろと調べてみたところ,大黒屋さんの「江戸木箸」というのを発見! なんとこちらでは,五角形に限らず七角形,八角形などさまざまなお箸が製作されています。
これはおもしろいと思い,問い合わせてみると,一度握ってみてはどうかとのこと。
早速お店へ向かい,取材させていただきました。
まず,五角形などになっている理由を伺うと,「お箸は指三本で握るので,奇数の多角形にすると指が(角の部分ではなく)面の部分にのり,安定する」とのこと。
なるほどと感心しながらいくつか握ってみると,僕としては七角形のお箸が一番手にフィットしました。
「円も手にフィットするけれど転がりやすい。そこで円に近い八角形のお箸をつくった。七角形のお箸は,360°が7で割りきれないし,製作はとても難しいけれど,五角形と八角形のよいところをあわせもっている」とご主人。
靴や服を選ぶとき,自分の体にフィットしているかどうかよく吟味するように,お箸も一人ひとりの手の大きさや握り方のクセにあったものを選んで使ってほしい。そんな想いからこうしたお箸をつくられているんだそうです。
これ以外にも,握力が弱くなった人でも使いやすいユニバーサルデザインのお箸など,実に多種多様なお箸がありました。
詳しくはぜひ,大黒屋さんのホームページをご覧下さい。職人さんのこだわりが感じられます。
新版 たのしい算数 5年上 p.80,81 多角形の角,いろいろな多角形
新版 中学校数学1 p.148,149 図形と対称