たのしい せいかつ

Q&A

学習指導要領が変わって,
生活科の教科書はどのように
変わったのでしょうか?

具体的な活動や体験を通す,という生活科特有の学びはこれまで同様に重視されています。
そして,その活動や体験は,身近な人々,社会及び自然を対象とし,
子どもの思いや願いを実現しようとすることで,
自立し生活を豊かにしていくための資質・能力を育成することを目指しています。
「たのしい せいかつ」では,これまで同様,活動の例示を掲載しています。
生活科は,地域ごと,学校ごと,そして子どもの思いや願いによって活動内容が変わってきます。
教科書通りである必要はありません。それが生活科です。
ただし,「たのしい せいかつ」に掲載している活動例は,
子どもの意識の流れや活動の見通し等を吟味し,最もよいだろうと考え提案しているものです。
子どもや地域の実態を考慮しつつ,指導計画を立てる際,活動中に悩んだ際などには
教科書を参考にしていただきたいと考えています。

初めて生活科を教えます。
教科書はどのように使えば
よいのでしょうか?

「たのしい せいかつ」は,季節にそった大単元構成になっており,
自然の変化や動植物の成長などの時間的経過に考慮し,単元を構成しています。
ページが進むにつれ,季節も変化し,子どもの実生活と活動を無理なく結び付けることができます。
また,見開きごとに活動内容を端的でわかりやすい言葉で示しています(風船マーク内)。
紙面上の写真やイラスト,そして風船マークから活動内容をつかみ,さらにページをめくることで
活動の展開,見通しをもつことができる教科書となっています。

学校独自の生活科カリキュラムがあります。
教科書通りの授業はおこなっていませんが,
それでも教科書の中に何か活用できる部分がありますか?

生活科は,子どもが身近な人や社会,自然と関わることを大切にしています。
だからこそ, 地域の教育材を活用した生活科授業が多く実践されていることと思います。
「たのしい せいかつ」では,必要なときに,
必要な部分を活用していただきたいと考え,資料性の充実に努めました。
特に 「がくしゅうどうぐばこ」は,多岐にわたる豊富な資料を紹介しています。
見つけた動植物の名前を調べたり,活動につまずいたときの参考として活用できるようにしています。

人権教育はどのように
取り扱われていますか?

外国の人や障害のある人,幼児,高齢者など多様な人々と関わる活動場面を随所に取り入れ,
発達段階に応じた人権意識を育めるよう配慮しています。
また,イラストや写真などの男女比に配慮するとともに,
性別により服装や役割に固定観念をもつことがないよう配慮しています。

生活科の教科書は上巻,下巻となっていますが,上巻は1年生,下巻は2年生が使うものなのでしょうか?

生活科では,1・2年生の2年間を通じて,学習指導要領上必要な内容項目を学習します。
大日本図書生活科の教科書は,子どもたちの意識の流れと季節の移り変わりを考慮し,上巻を1年生,下巻を2年生で使用することを前提に編集していますが,上下巻の各単元をどのように使うかは,各地域・学校の裁量に任されています。

生活科教科書のなかで,ひらがなと漢字はどのように使い分けているのですか?

上巻では1年生で学習する漢字を使用し,下巻ではそれに加え,2年生で学習する漢字を使用しています。
ただし,上巻の2学期にあたる単元までは,子どもの学習状況を考慮し,ひらがなのみを使い,3学期にあたる単元から漢字を使用しています。
また,教科書見開きページのなかで,最初に出てくる漢字について,「ルビ」(振りがな)を付しています。

生活科教科書のなかで,カタカナはどのように使われているのですか?

動植物の種名など,カタカナ表記が相応しいと思われるものについては,上巻冒頭からカタカナを使用しています。
ただし,国語科ではカタカナの学習が1年生の2学期にあてられていることを考慮し,上巻ではカタカナにルビを付しています。
1年生の3学期にあたる単元からは,すでにカタカナは学習済みのものと考え,ルビは付していません。

教科書では透明シートが使用されていますが,安全面での問題はありませんか?

がくしゅう どうぐばこ「夜の 長さって どの くらいかな?」では透明シートを使用して、昼の町と夜の町を比較できる工夫をしています。
透明シートは、化学物質過敏症の子どもに対する安全性に配慮し、食品衛生法で定める乳幼児向けおもちゃの安全性規格をクリアした素材を使用しています。

食品衛生法:食品の安全性の確保のために、食品営業、食品、添加物、器具、容器包装等を対象に飲食に関する衛生について規定している。乳幼児が接触することにより健康を損なう恐れがあるものとして厚生労働大臣が指定するおもちゃもその対象となる。おもちゃとは、口に接触することを本質としたものを指している。

主体的・対話的で深い学びを実現

学びがつながる「生活科」の教科書

現代的な諸課題に対応

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